2019/07/26
「周りに差をつける」夏休みのすごし方
▼なぜ夏休みのすごし方が重要なのか
いよいよ夏休みが始まりましたね。
「夏休みのすごし方によって、2学期以降大きな差がつく」
ということは皆さん聞かれたことがあると思います。
では、なぜ夏休みのすごし方によって大きな差がつくのでしょうか。その要因は次の2つです。
①時間がある
②授業が進まない
①時間がある
普段は、学校、部活、習いごとなど、時間に追われるような過ごし方をしていませんか。それが、1日あたり(少なく見積もっても)5時間を自由に使えるようになります。この時間をどう使うかの積み重ねが、大きな差につながっていくのです。
②授業が進まない
これは、とても重要だと感じています。意外かもしれませんが、生徒さんと話をしていると、「苦手克服はやった方がいい」「復習をした方がいい」という言葉は普段から結構聞くのです。もちろん、実際にはできていないのですが。
「やりたいけどやれない」
そんな普段の時間の流れが大きく変わるとき、それが夏休みなのです。その「追い風」にのって勉強することが、「弱点克服」「受験勉強」の鍵となるわけです。
▼時間があれば勉強するのか
これは即答できますよね。もちろんNOです。
そこで、勉強をするために大事なポイントを3つ紹介します。
⓪勉強する目標
①勉強する内容
②勉強する方法
要は「計画」が大事なのです。
次からはその内容について具体的に見ていきましょう。
▼計画で8割が決まる!
⓪勉強する目標
学習計画を立てる前に、この夏休みが終わったときにどういう状態になっておきたいのかをイメージしておくことが大事です。
目標を決めるのが大事なのは、『逆算』で考えることができる、という点にあります(もちろん3年生であれば受験までにどういう状態になっていたいか、から『逆算』で考えることが大事です)。
目標からの逆算で考えていないと、計画を立てた→その計画を完璧に行った→その結果、成長した!→だけど、目標には届かなかった・・・ということが実際によく起こっています。ですので、計画より前に、目標をイメージすることが大事なのです。
そして、目標を考えるときには2通りで考えることをおすすめします。
・絶対に達成したい最低ライン:「最低でも〇〇」
・できれば達成したいストレッチ目標:「できれば〇〇」
理想を追い求めた目標だけでは、何か突発的なものがあったときに計画倒れになってしまいます。また、最低ラインだけだと、せっかくできた時間をムダに過ごすことが出てきたりしますので、ぜひ2通りで目標を立ててみてくださいね。
目標がはっきりしたら、次はいよいよ「計画」です。
①勉強する内容
代表的なものは、学校から出される宿題ですよね。ただ、こどもそれぞれの「弱点克服」「受験勉強」は、学校の宿題を行うだけでは達成されないことが多いのが現実です。学校の宿題は、個別にオーダーメイドされたものではないからです。ですので、
1、学校の宿題
2、自分のための勉強
この2つが、夏休みにすべき勉強内容であることが分かってきます。つまり、「学校の宿題は7月中に終わらせて、8月には〇〇する」というよく聞くフレーズは「できる子だけのもの」ではなく、「目標達成したい人のもの」だということがわかると思います。
②勉強する方法
夏休み前に「1日の計画」を考える人もいるかもしれませんが、(先生が見ているかもしれませんので、大きな声では言えませんが)あれは計画倒れになる典型パターンです。
その理由は、あの「円グラフ(棒グラフ)」は『時間』というものさしだけで作られているからです。想像してもらうと一瞬で分かりますが、同じ1時間でも、ものすごく集中して100問やるのと、ダラダラ10問やるのとでは、ずいぶん違いますよね。なので、計画は時間だけでなく、問題数・ページ数で決めることがポイントです。そして、これも極端な例えですが、決めた問題数が早くできれば休憩してもいいと思うんですよね。
あとは、夏休みの期間から、予定(勉強できない日)を抜き、勉強できる日数を明確にする。期間全ての勉強量から、週間の勉強量、1日の勉強量を『逆算』で決める。
これで計画作成が完了です。
やることが決まったら、あとはそれをやるだけですね!そして、やることで、はじめに決めた「夏休み明けのなりたい自分」に近づくことができます。
ここまで読んでいただいたみなさんには、今回の内容を参考にしていただき、ぜひ、「差をつける」側になってほしいと思います。
▼まとめ
・夏休みこそ絶好の勉強のとき!
・夏休み明けの「どうなっておきたいか」から目標を決めましょう!
・学校の宿題が終わってからが、自分の勉強のスタート時点!
・時間だけでなく、問題数・ページ数など、量で目標を立てましょう!