2019/10/19
中1のお子様をお持ちの保護者様へ、今伝えたいこと
▼中学1年生を取り巻く環境(「今まで」と「これから」)
20年近くお子様や保護者様の声に耳を傾けてきた私からのメッセージです。
2学期が始まりしばらく経ちましたが、お子様は元気に学校に行けていますか。もし、元気に行けていないようでしたら、以下のリンクも参考にしていただけば幸いです。
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なぜ、このようなことを聞くのかといいますと、毎年このくらいの時期に「2学期から学校の勉強についていけない」という声を耳にするからなのです。
「中1ギャップ」という言葉を聞いたことはありますか。約10年前、小学校と中学校のギャップに耐えられず学校に行けなくなる、ということが多く起こり、社会問題になりました。そこで、文科省は学校側に対策を要求したのです。
その結果、中学に入学した後は、一気に「中学生のペース」に引き上げず、小学生の延長として1学期を過ごさせるようになりました。いわば「小学7年生」として1学期を過ごさせることで、「中1ギャップ」という言葉を聞く機会は段々と減ってきたようにも感じます。
ただ、それですべてうまくいっているかといえば、そうともいえないのが現実のようです。それが、冒頭の質問をした理由です。
▽具体的に何が問題なのか
ある採択の中1数学の教科書には、全部で7つ章があります。1学期では、2章まで進んでいる学校が大半のようです。これだけ聞くと、「1学期で約30%の内容が終わっているので、問題はない」と考えがちです。実は、ここに落とし穴があるのです。
確かに、学期数で考えると問題がないように感じますが、「月」で考えてみるといかがでしょうか。2学期までに、4月から8月の5か月が終わっています。つまり、12か月のうち「月」では約42%経過しているのです。ということは、残り60%弱の期間で、70%の内容をやっていかなければならないのです。しかも、1学期よりも難易度が上がる内容を、です。その「ハイペース」についていけないお子様が出てくるのも、これなら理解できそうではないでしょうか。
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▼2学期以降の勉強へのアドバイス(中1数学)
中1数学では、2学期に「方程式」「比例・反比例」といった、「1学期の内容とつながりが強い内容」を習っていきます。その一方で、それらを習った後に「平面図形」「空間図形」「資料の分析・活用」といった、「1学期の内容に直接関わらない内容」を習います。これらを考慮して、1学期の内容の理解度によって、この先の作戦を変えていく必要があります。
▽1学期は順調だったお子様の場合
1学期に習う「正負の数」「文字と式」が理解できているということは、2学期に習う「方程式」「比例・反比例」の基本部分は、問題なく解けると思われます。よって、今後注意すべきは「応用部分」です。問題形式でいうと、「文章問題」が解けるようになるかどうか、が重要です。文章問題は、2年生以降も出てくる重要な問題形式の1つですので、「応用だから、解けなくてもいい」ではなく、確実に反復・理解して、解けるようにしていくことが必要です。
あとは、図形など分野が変わったときにも、苦手意識を持たずに勉強していけば大丈夫だと思われます。
▽1学期は苦戦していたお子様の場合
夏休み期間で苦手部分を克服できていれば、前の項でお伝えした通りで問題ないのですが、克服できずに2学期が始まっている場合はどうすればよいのでしょうか。
1学期の内容で苦戦していたということは、おそらく2学期に習う「方程式」「比例・反比例」でも苦戦することになると思います。もしかすると、2学期はあまり点数が取れずに、防戦一方状態になるかもしれません。今から一気に勉強時間を増やせればよいのですが、それは難しいというお子様が多いのが現状ではないでしょうか。
そのような状況での2学期の作戦の選択肢として、2通り考えられます。
①「方程式」「比例・反比例」につながりのある部分だけ、1学期の内容を復習する。
②「方程式」「比例・反比例」分野が終わるまで、基本部分のみ得点することを狙っていく。
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▼どうやって2学期を乗り越えていくべきか
▽①つながりのある部分だけを復習する。
中1数学の場合、「正負の数の計算」「文字式の計算」の基礎部分だけでも復習しておくことで、「方程式の計算部分」「比例・反比例の式や座標を求める問題」は解けるようになっていきます。このように、1学期の内容から「最低限ここは!」という部分だけを復習していくことで、2学期の数学の点数は50~70点くらいは取れるのではないでしょうか。
▽②分野が変わるまで耐える
2学期からは、計算・グラフ・文章題を習っていきますが、基本的に、部分狙いで勉強しましょう。そうすれば、30~50点は取れるのではないでしょうか。そこを過ぎれば、新しい分野である「図形」に入ります。面積などを求めていきますので、1学期とはつながりの薄い分野になります。ここから「攻め」に転じるのです。図形なら、みんなと同じ地点からスタートを切ることができます。
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▼まとめ
勉強で苦戦しているお子様に、「なんでできないの!」「勉強すればできるようになるから!」とばかり言っていては、お子様のやる気を下げてしまうことにつながりかねません。
お子様が置かれている環境を知っていただくことで、勉強の声掛けなども変わっていくと思います。「ここだけやってみれば」「今は苦戦しているかもしれないけど、次はこうなっていくんだよ」と言われれば、お子様のやる気にもつながっていくかもしれませんね。
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