2020/02/26
イメージをつなげる・広げる!「得する単語の覚え方」
▼いきなりですが、質問です!
「react」はどのような意味の単語だと思われますか。
答えはブログの最後に載せておきますが、今回の記事を読んだ後では、おそらく正解できているのではないでしょうか。楽しみにして読んでいただければ、と思います。
▼得をする単語の覚え方
英語が得意な生徒さんを見ていると、イメージをつなげたり、広げたりすることで一気に単語力を上げることができていることがわかります。こういった、得意なお子様が普段やっているような「得する単語の覚え方」を今回は紹介していきたいと思います。少し応用的な内容も含まれます。もし、いきなりこのページに来て、読んでみたけど「よくわからない」ということがあれば、『ひとつの工夫で単語力アップ!?「損をしない覚え方」』のブログも参考にしてみてください。
◆「イメージをつなげる・広げる」とは
例えば「action(アクション)」という単語はご存知でしょうか。「アクション俳優」や、映画監督が撮影開始の合図として「アクション!」と言っているシーンなどが頭に浮かぶのではないでしょうか。このように、私たちの日常には英語が普通に使われていて、そこでの使われ方から意味が類推できる場合もあります(カタカナ語では、英語の意味と違って使われている場合もあるので注意する必要がありますが)。
今回の「action」は『行動、活動』という意味です。「アクション俳優」などから連想される、「動きがある」というイメージとも合っています。こうやって、「イメージをつなげたり・広げたり」することもできるのです。
▼もっとイメージをつなげて・広げていこう!
action『行動、活動』の一部分である「act」は、『行動する』という意味の動詞です。これらの単語を例にして、考え方を説明していきます。
◆単語の語尾に注目するとおもしろいことがわかる!
実は、動詞の語尾に「tion」をつけることで、名詞にすることができるのです。こういうルールを知っているだけで、単語を覚えることが楽になっていきます。
「actとactionを別の単語として覚えなければ」と思っている人と、関連する単語だと気付いている人。
この時点で差がつきそうですよね。単語練習を積み重ねていくと、単語には「似た部分があること」に気付くことができます。もし、最初からそういう目で見ていくことができれば、効率アップ間違いないですよね。お子様が「tion」で終わっている単語を見て、「元の動詞って何かなぁ」と考えるようになったら、すばらしいですよね。
◆単語の先頭にも注目するとイメージが広がる!
また、単語の語尾だけでなく、先頭につくものもあります。代表的なものは「re」です。「re」には、『再び、元へ』というような意味があります。先ほどの「action」の先頭に「re」がついて、「reaction(リアクション)」となると、どういう意味になりそうでしょうか。「(相手の行動に対して)再び行動する」ということなので、『反応、態度』というような意味になります。TVを見ると、「リアクション芸人」という紹介をされている芸人さんもいますので、連想をしやすいかもしれません。
同様に「im」は、否定のイメージです。では、「possible(ポッシブル)」『可能』の頭に「im」がついて「impossible(インポッシブル)」になると、どういう意味になりそうでしょうか。そうです、『不可能』です。トム・クルーズで有名な映画のタイトルで「Mission:Impossible」と使われていますね。実際、映画の中では、限界ギリギリ、不可能に思えるミッションにトムが取り組んでいます。
▼《発展編》その他にもこんな見方もあります!
「rival(ライバル)」という単語も、みなさん一度は使ったことがある言葉だと思います。競ったり、争ったりしている相手のことを指します。
実は、この単語はラテン語の「river(リバー)」『川』から派生してきているのです。大昔、水をめぐる争い、つまり、川を挟んで争っていたことから)、似たようなスペルになっているのです。つまり、英語に限らず言葉は、関連性が高いものは似た単語になるということなのです。
▼まとめ
さて、「react」の意味の答え合わせの時間です。
「react」は『反応する』という意味です。「reaction」が名詞で『反応』でしたから、「react」はそういった意味の動詞だ、ということが考えられるようになっていれば完璧です。
少し応用の内容も含んでいましたが、いかがでしたか。一気に全て、ではなく、参考にできるところから少しずつ活かしてみてください。