2020/02/14
「なぜ?」疑問をもって勉強する理科~中学理科~
▼理科の勉強法について
皆さんは、「理科」という教科について、どんなイメージをもっていますか。「実験が楽しい」「フィールドワークに行った思い出がある」「化石がかっこいい!」など、さまざまな意見があると思います。
今回は、そんな理科の勉強法をお伝えします。理科の勉強に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
▽理科を理解するには2パターンの性質を知ろう
「理科」と一口に言っても、さまざまな分野があります。例えば高校は、「生物」「化学」「物理」「地学」というように分かれています。ですが、根本の考え方や勉強法は同じです。では、どのように勉強すればよいのでしょうか。
多くの人が、理科は暗記科目だと考えていますが、実は、理科は暗記科目ではありません。確かに、覚えないとそもそも問題を解くことができませんし、覚える量が膨大なので、暗記科目だと考えがちだと思います。
ですが、理科は覚えるだけではなく、数学のような「計算」が必要です。この先、詳しくお話しますが、理科は「暗記」+「計算」をしっかり行うことが点数アップにつながります。では、ひとつずつ見ていきましょう。
▽暗記はするけど覚えるだけじゃない!
まずは、「暗記」系についてお話していきます。
例えば、「植物の根に生えている、小さな毛の名前を答えなさい。」という質問は、暗記をしていればすぐに答えることができるでしょう。答えは、「根に生えている毛」というところから、「根毛」ですね。
しかし、このような暗記方法だと、「植物の根になぜ小さな毛が生えているのか、答えなさい。」といった、いわゆる「記述式」の問題は解けません。
このような記述式問題は「なぜ」「どうして」という疑問をもつことが大切です。
理科の基本は、「なぜ」と疑問をもつことから始まります。
なぜ、電気がつくのだろう。
なぜ、恐竜が生きていた時代がわかるのだろう。
なぜ、花火は音が遅れてきこえるのだろう。
こういった疑問をもった昔の科学者たちが研究を重ね、今の「理科」という教科ができています。記述式問題は、この「なぜ」という部分を解決すればよいのです。
では、先ほどの問題について考えましょう。
植物の根には、大きく2つの役割があります。「植物を支える」ことと、「地面から水分や養分を吸収する」ことです。
根毛はとっても小さな根なので、植物を支えることができません。よって、根毛の役割は、2つ目の「地面から水分や養分を吸収すること」です。地面から水分や養分を吸収する際に、少しでも多く集めたいですよね。そのときに、地面と接する面積が大きい方が、より多くの水分や養分を集めることができます(この時の面積を、表面積と表現します)。
つまり、答えは「表面積を大きくし、水分や養分を効率よく集めるため」です。
理科の問題では、「なぜ」を大切にすることで、より深く理解し、記憶が定着します。こういった疑問を持ち、自分で調べながら覚えていきましょう。
▽理科で行う計算とは?
続いて、理科における「計算」についてお話していきます。特に、化学分野や物理分野では、この計算は必須です。では、どのように解いていけばいいのか。実は、こういった計算問題は小学生の頃に習った内容を使うことがほとんどです。
他にも、濃度や音の速さなど、算数でよく出てきていた題材が多く出てきています。計算の公式を覚えるだけでなく、「なぜ」この公式になるのかを理解しましょう。
▼まとめ
今回紹介した内容をまとめると、理科は「なぜ」を大切にする学問だということです。
「暗記」も「計算」も、単純に用語や公式を覚えるだけでなく、なぜこの働きをするのか、なぜこの公式になるのかを考えながら覚えていきましょう。