2020/03/17
親の言葉でこどもは伸びる!マイナスからプラスの言葉へ変換を
▼その声掛けは、子どもの可能性を広げるものになっていますか
20年近く教育業界に身を置き、お子様や保護者様の声に耳を傾けてきた私からのメッセージです。
いきなり質問ですが、もし、お子様がテストで次のような点数を取ってきたとき、どのような声掛けをしますか。
テストの点数:国語95点、数学(算数)52点
いかがでしょうか。頭に浮かべてみましたか。
①国語すごいじゃん。ただ、数学(算数)は苦戦したみたいね。お母さんも苦手だったから、遺伝かなぁ。
②国語すごいじゃん。(お子様の名前)なら数学(算数)もできるよ。次はがんばろうね。
皆様が頭に浮かべたものは、①②のどちらに近いでしょうか。
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→①の方が近い:
この声掛けの場合、お子様は「やっぱり自分は数学が苦手なんだ」と思い込み、本当はそこまで苦手意識を持っていなかったお子様も、その教科が苦手になっていく可能性もあります。いわゆる、マイナスの暗示(洗脳)をかけているような状態です。
→②の方が近い:
この声掛けの場合、お子様は「自分は英語だけじゃなく、数学もできるのかも」と思い込み、その姿に近づくように次の行動につながっていくのです。今度は、プラスの暗示をかけているようなものですね。
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▼プラシーボ効果・ノーシーボ効果とは
「プラシーボ効果」という言葉は聞かれたことがある方も多いかもしれません。「偽薬(プラセボ)効果」とも言われます。ご存知ない方のためにも確認ですが、「偽薬を投与したのも関わらず、症状が回復したり、やわらいだりする効果」のことです。いわゆる暗示効果で、これは薬だけに限らずさまざまなシーンで応用が利く、と言われているのです。
プラシーボ効果の逆も存在します。それが「ノーシーボ効果」です。これは、聞かれたことの無い方が多いかもしれませんが、「逆」ということから想像がつく通りです。「この薬は効果もありますが、副作用として吐き気を催すことがあります。」と事前に患者に説明すると、投与された薬がたとえ偽薬であったとしても、吐き気を催すこともある、ということです。つまり、思い込みによって、望まない状態になってしまうことを指します。
▽過去の実験事例
市販の有名な「天然水」「クリスタル」のラベルが貼られたボトルと、「水道水」と書かれたラベルが貼られたボトル、計3本のボトルの中に全て「同じ水道水」を入れて飲んでもらい、ラベルによるプラシーボ効果の検証を行ったそうです。
実験の結果、「水道水」のラベルを貼っていた水の方が、市販のラベルを貼っていた他の2本より「臭みを感じる」という結果になりました。また、逆に市販のラベルを貼っていた2本の水の方が、「水道水」のラベルを貼っていた水よりも甘みを感じたそうです。同じ水道水が入っているのに、です。
こういった経験は、何も特別なものではなく身近にもあることです。例えば、ミシュラン3つ星レストランに行って料理を食べたとしたら...。おそらく、より一層おいしく感じるのではないか、と想像できますよね。
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▼勉強のやる気を上げるために、どのようなことに気をつけていけばいいのでしょうか
まずは、「ノーシーボ効果」を生むかもしれない言葉を使わない、ということです。
例えば、
「できないわね」
「ダメね」
「無理ね」
「苦手ね」
「遅いわね」
「まだ○○していないの」
といった言葉です。
気づかれた方もいるかもしれませんが、これらはいわゆる「マイナスな言葉」です。私もつい口にしてしまう場面がありますが、皆様はいかがでしょうか。こういった言葉を使わないためにも皆様と共有しておきたいことがあります。
▽「コップ半分の水」
有名な話に、「コップ半分の水」があります。コップにちょうど半分水が入っていたとき、「まだ半分もある」とも、「もう半分しかない」とも言えるということです。
つまり、同じことが起きたときに、マイナスの言葉を使うのではなく、プラスの言葉に置き換えて伝えていくことで、お子様のやる気を上げていくことができるかもしれないのです。
▼置き換え例
「できないわね」→「ここまではできたわね」
「無理ね」→「こうやったらできそうじゃない」
「遅いわね」→「じっくり取り組んだね」
プラスの言葉に置き換えるのには、少し忍耐力が必要になります。なぜなら、声掛けをする前に、一度立ち止まって考えなければならないからです。ただ、それは、考えてから声掛けをするクセがつくまでのことです。慣れてきたらあまり考えずにできるようになりますので、安心してください。
▼まとめ
いかがだったでしょうか。プラスの言葉をかけるクセをつけることで、子どものやる気を上げていきましょう。ただ、最後に伝えたいことは、「親も人間、完璧じゃなくていい」ということです。全てをプラスの言葉で声掛けするのは、私にはムリかもしれません。実際、それが必ず子どものやる気につながるか、と言われるとそうでもないかもしれないからです。
ただ、「常にマイナスの言葉を使うことはやめよう。プラスの言葉に変換するとどうなるのかな。」と考えていただければ幸いです。皆様に私のメッセージが届いていますように。
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