2020/03/11
算数の勉強法<中編>その声掛け、逆効果かもしれません!
▼なぜ算数学習に力を入れるべきなのか
小学生の嫌い教科ランキングNo.1の「算数」。このブログ「算数の勉強法」では、その「算数」の勉強法を、<前編><中編><後編>に分けてお話していきます。今回の中編をお読みになる前に、ぜひ『算数の勉強法<前編>「算数嫌い」が理科・社会にも影響する!』をお読みください。
今回は、どのように勉強すると学習効果が高くなるのか、計算練習の勉強方法についてお話していきます。
Fitオンラインゼミの詳しいシステムは下のリンクから《2週間の無料体験受付中!》
→http://www.onlinezemi.com/about/
▼計算練習はどのように勉強すればいいの?
ここでは、計算練習でやってしまいがちな2つのパターンを紹介していきます。
▽①「ミスしないようにきちんと見直しをしなさい」
「早く正確に解けるように練習しなさい」
「普段計算練習をしないから、宿題に時間がかかるのよ」
お子さんにこのような声掛けをしている方はいませんか。
実はこれ、言い続けると計算が苦手になってしまうかもしれません。もちろん、「計算が早く正確に解ける」というのは好ましいことですし、言っていること自体は間違いではありません。お子様がそのようになることは理想的です。
しかし、同時にこれは、「最終的なゴール」でもあり、苦手な子に1度に「スピードと正確性」を求めるのは少しハードルが高いのではないか、ということなのです。
では、どうしたらいいのでしょう。まずは、「計算ができる」というのはどういう状態なのかを考えていきます。
想像してみてください。
・計算を終えるのは速いが計算ミスが多く、解いた問題の半分しか丸がつかないAちゃん
・計算スピードは速くないがミスがなく、解いた問題全てに丸がついているBちゃん
あなたなら、どちらを「計算ができる」と判断しますか。きっと、ほとんどの方は後者のBちゃんの方が「計算ができる」と判断したのではないでしょうか。
このことから、
計算ができる=✖スピードが速い
=◎正確に解くことができる
だということがわかります。まずはこの認識をお子様にも伝えましょう。
なぜ、お子様にも伝えなければならないのかというと、お子様の中には、「できる=スピードが速く解ける」と勘違いしている子がいるからです。普段の学校生活で、先生の質問にすぐ「ハイッ!」と手をあげる子が、勉強が得意な子だと思い込んでいたりします。
ですので、お子様にはまず、「速く解くことは考えなくていいよ。時間がかかってもいいから解いた問題が全部丸になるようにやってみてね!」と声をかけ、正確性を目標として計算練習をさせましょう。そして、「正確に解く」ことをクリアした段階で初めて、「スピードアップ」を目標として計算練習していくことが効果的です。
Fitオンラインゼミ小学講座はこちらから
→http://www.onlinezemi.com/course/elementary-school.html
▽②「手を使わないで頭で考えなさい。」
指を使って計算をしているのをやめさせたい、と思ってはいませんか。これは、特に低学年のお子様を持つ方が抱える悩みの1つではないでしょうか。中には、「手を使わないで頭で考えなさい。」なんて声かけをしている方もいるかもしれません。実は、これもあまり効果的ではない声掛けなのです。
なぜかというと、「人間は、視覚から得ている情報の割合が8割以上」だからです。この言葉は、どこかしらで耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは、勉強においても同じです。例えば、小学1年生の算数の教科書をパラパラと見てみてください。はじめの方は、数字よりもイラストが多く載っていると思います。それが少しずつ、おはじきや算数ブロックに変化し、最終的には、数字のみの問題になっていきます。
このように、子どもにとっては、まず、イラストやおはじき、算数ブロックなど、視覚的に数字の概念について理解を深めていき、それを数字に変換させていく、というのが効率よく子どもたちが理解する、自然な流れなのです。
そのため、「手」も、算数が苦手なお子さんにとっては、視覚的に理解を深めるツールなので、無理にやめさせる必要はありません。あまりに気になるようであれば、「まずは、頭で考えて答えを紙に書いてみて、たしかめをするときに指を使ってごらん。」など、使う場面を限定してみるのも効果的かもしれません。
Fitオンラインゼミ小学講座はこちらから
→http://www.onlinezemi.com/course/elementary-school.html
▼どのように勉強すると学習効果が高くなるのか
①「ミスしないようにきちんと見直しをしなさい」
「早く正確に解けるように練習しなさい」
「普段計算練習をしないから、宿題に時間がかかるのよ」
②「手を使わないで頭で考えなさい。」
今回は、どのように勉強すると学習効果が高くなるのか、計算練習の勉強方法についてお話してきました。①②の声掛けは、「算数」が苦手なお子様にとっては、逆効果になってしまうかもしれません。
算数の勉強法<後編>のブログでは、苦手とする人が多い、文章問題の勉強方法についてお伝えしていきます。ぜひ、更新をお待ちください。
Fitオンラインゼミの詳しいシステムは下のリンクから《2週間の無料体験受付中!》