2020/03/31
「いきものが目指しているもの」から理科を考える
20年近く「先生」といわれる仕事をしてきた私が思うことを話していこうと思います。
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▼「いきもの」とは
学校で勉強していくことでみんないろいろと知識が増えてきています。単なる知識として置いておくのはもったいない!今日は一緒に理科、特に「いきもの」について考えてみましょう。小学校のころからたくさんの「いきもの」のことを勉強してきたと思います。
「いきもの」とは・・・代表的なものを考えると、大きく二つに分けることができます。
それは「植物」と「動物」です。
小学生のころに「あさがお」の観察日記をつけたり、「稲(お米)」について勉強したりした人も多いのではないでしょうか。おそらく日本人のほぼ全ての人が「あさがお」を聞いたことがあるし、「お米」を知っていると思います。同じように、身の回りには「ネコ」がいますし、「犬」も知っていると思います。
▼植物や動物の目指している目標って?
では、植物や動物が目指しているもの、すなわちゴール(目的)が何か考えたことはありますか。こんなに身近な植物や動物だけど、「ゴール(目的)なんて考えたことはない」という人も多いのではないでしょうか。
実際に考えたことがある人が少ないかもしれないので、今考えてみましょう。
・・・どうかな?「絶対に正しい答え」というものはないかもしれません。考えることが大事ですよ。「絶対に正しい答え」はないのかもしれないけど、植物や動物の目指しているゴール(目的)とは「子孫を残す(そしてその種を栄えさせる)こと」だと私は考えます。もちろん、植物や動物はしゃべって教えてくれたわけではないので、あくまで私の考えですけれども。
「ほぼ全ての人が植物や動物のことを知っているのに、そのゴール(目的)はくわしくは誰も知らない。」
こんなことって考えてみると少し不思議に感じませんか。ワクワクする人もいるかもしれませんね。
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▼植物や動物が生きているのは、成長するため
植物にせよ動物にせよ、生まれてからその体を維持したり成長させたりしていきます。大きさは(小さいままのものもあるかもしれませんが)、基本的には大きくなっていきます。そして、植物にせよ動物にせよ、維持・成長するためにはエネルギーが必要です。
車で例えてみましょう。車を動かすためには燃料となるガソリンが必要ですが、実はガソリンがあるだけでは車は動きません。ガソリンを用いてエンジンを動かし、そのエンジンが動くことでエネルギーを生み出すから車が進むのです。
では、生き物は維持・成長するためのエネルギーを、どのように作り出しているのでしょうか。
実は、中学理科でこのことを学習しているのです。
▼植物の場合
植物が花をつけるのも、花粉を飛ばすのも、子孫を残すためです。
その植物が体を維持・成長するためのエネルギーは「光合成」によって作り出されています。植物の「葉っぱの実験」のアレですね。光合成に必要な要素は「水・二酸化炭素・光」。そして、その中の「水」は根や茎の「道管」を通じて、光合成を行う「葉」にまで届けられます。水が通るところを道管というので、「水-道管(すいどうかん)」の語呂合わせで覚えておくと忘れないですよ。
余分な話ですが、この中で、実は二酸化炭素に含まれている「炭素」がポイントだったりします(詳しくは高校で習うかもしれません)。なぜかというと、エネルギーを作り出すのにも植物の体を作っていくのにも「炭素」が必要だからです。
▼動物の場合
植物だけでなく、動物の子が育っていくのにもエネルギーが必要です。ただし、動物の場合、葉緑体がないので光合成はできません。
では、どうやってエネルギーを得ているのでしょうか。
動物は、食物を食べることで「エネルギーのもと」となるものを体に取り入れています。そして、口で摂取してから体内に吸収することでエネルギーを得ています。その働き(過程)を「消化」といいます。
こういうことを理科で習っているのです。
私たち人間にとっては、ものすごく当たり前で忘れがちなことがあります。それは「食べる」ということは「体を維持・成長していくためのエネルギー」を生み出すために必要なことだということです。
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▼まとめ
どうだったかな。植物や動物の目指しているもの=ゴール(目的)を考えることで、理科で習っている内容が一つにつながって考えられたのではないでしょうか。
このように、単に「重要用語だから覚える」、「光合成の仕組みを覚える」と分けてしまうのではなく、その内容から「いったいこれが生物の維持・成長のどんなところにつながるのだろう」と、いろいろと想像していくのは案外面白いものです。
想像の過程で学びや意外な楽しさを発見できるかもしれません。気持ちを新たに、これからも勉強を一緒にがんばっていきましょう!
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